2007年3月28日水曜日

土 壌







過去は、ぬけがらである。






ぬけがらは、やがて土となり肥料となる。






いい土壌には、喜びとか悲しみとか、たくさんの要素が含まれている。







2007年3月26日月曜日

否極泰来







もしも、人間の行為のすべてが完璧・完全であったなら、そこに大いなる力の流れ込む余地(スペース)は無い。






完璧さは、濃い影をつくる。






事象は、究極に達すれば変化し、変化することによって新しい発展を遂げる。






陰極まれば陽になり、陽極まれば陰になる。否極泰来(ひきょくたいらい)。













いくさは、6:4で勝つのがいい。




勝敗は、六分か七分勝てればそれで十分な勝利である。




八分の勝利はすでに危険であり、九分や十分の勝利は味方が大敗を喫する下地となる。






武田信玄「甲陽軍艦」より











関連記事‐未完成




2007年3月11日日曜日

新影月見伝












たづねゆく道のあるじや夜の杖




つくにぞいらぬ月のいづれば






柳生宗矩著「新影月見伝」より













【訳】




夜道を歩くのに、今までは杖を頼りにして歩いてきた。




杖とは自分の力、つまりは“自力”ということ。




わが心を成さんとする生き方である。




しかし、月が出ればもはやそんなものはいらぬ。




如来の光に摂取されれば杖(自力)などは必要なくなる。




神仏の聖旨(みこころ)によれば自分を頼りにする必要はない。