2014年1月28日火曜日

悪人正機




親鸞聖人の語録をもとにした「歎異抄」なんかでも、悪人正機といって、悪人こそ救われるという記述がある。これは表面をなぞっただけの解釈では誤読してしまうだろう。

「善と悪」、「光と闇」、「陰と陽」「右と左」・・・この世界は、相対性になっている。つまり相対するものとセットになっている。だからこそ、逆を知ることによって全体を感じることができるようになる側面はある。

かって一休禅師、白隠さん、良寛さん、空也、一遍、・・・高僧というよりも、庶民に寄り添い、人間の酸いも甘いも体感して生を真っ当した人達がいた。それに比べて、我々はあまりにもコジンマリしていないだろうか。群れて安心する村(監視社会)人というか・・・。


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